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ほんとは

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entirety*7

7.新生活

春。新しい生活が始まって俺も圭太もそれどころじゃなかった。
新しい環境は思っていたよりも相当ハードだった。
その方が余計な事を考えずに済む。休みの日はひたすら眠った。

ようやくまとまった休みが取れたのは夏。
旅行に行くことにしたのは、ただの思いつきだ。
たまに電話で話す圭太はそれなりに充実した毎日を送っているようで
毎日に追われているような生活をしている俺は会いに行くことが気まずい気がした。

何があった訳でもない。なのになんだろうこの気後れは。

 離れるって、
 こういうことなんだな。

ひとりの旅先では毎日それなりにいろんな刺激があって面白かった。
それなのに夜眠るときになると思う。

圭太がいたらああ言うだろう。圭太いたらここに行きたがるだろう。

 圭太がいたら。

小さな土産物屋で見つけたマトリョーシカを土産に買ったのは
旅の最後の日の事だった。

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entirety*7 『新生活』
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マトリョーシカしか知らない』のふたりのおはなしです。

テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

どうしたの

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entirety*6

6.生活の終わり

別に便利がいいとか、なんでもあるとかいうことじゃないし
学校からは俺の家の方が近いし、コンビニも自宅の方が近くにあった。

なのにあの部屋に「帰って」いたのは圭太がいたからに決まってる。

いつどうやって知り合ったのかもよく覚えていない。
いつの間にかいた。
いつの間にかいるのが当たり前になった。
いつの間にか思うようになった。

 いつまでこいつと一緒にいられるんだろう。

卒業と同時に何となく離れるのはいやだった。
離れてゆく理由が欲しかった。

俺は就職先に離れた街を選び、幸か不幸か第一志望の内定を得た。
内定が決まった時圭太は大声を上げて自分の事のように喜んだ。
何度も話題にしていたことなのに、本当に自分やりたい事を自分で選んだというのに
俺はその声を聞いておかしな違和感を感じていた。

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entirety*6 『生活の終わり』
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マトリョーシカしか知らない』のふたりのおはなしです。

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ゆるしてよ

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Author:SP
脳内で繋がったシナプスを文章化してみる実験中。
男の人が多いと思いますが、直接的な表現はないと思われます。

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